先に紹介した労働問題を専門としているジャーナリストの小林さんがマタハラの問題に取り組むきっかけとなったのは、近年、若者の労働問題を取材するなかで、「妊娠異常が目立って増えてきたことに気づいた」からだという。
調べてみると、看護師、介護士など体を酷使する職場では女性の看護師の3人に1人が切迫流産(流産になりかけている症状)を経験していることを知る。さらに各種の調査で働く女性に危険が多いこともわかった。
例えば、厚労省の委託事業として女性労働協会が95年に行った「働く女性の身体と心を考える委員会報告」では、切迫流産は主婦では7%だが仕事をしている女性では14%に上った。他にも同種の調査結果があった(ただし、小林さんはこの種の調査があまりに少ないことも問題視している)。
「流産は胎児の染色体の異常と判断されることが多いが、やはり働き方と妊娠異常は関係あるのではないか」(小林さん)
ちなみに、男女雇用機会均等法では、妊婦の権利は保護されている。妊娠・出産を理由にした解雇は無効であるということにもなっている。さらに、冒頭で、99年の労働基準法の改正で、女性にかかっていた時間外・休日労働・深夜業についての規制は撤廃されたと紹介したが、改正後も妊婦へのこれらの労働は規制されている。
しかし、女性自身も各種の法律による保護を知らない。連合の調査では約半数が法律で守られていることを知らないと答えている。周囲の男性の認知はさらに低いと想像される。
また、解雇などを除き、仮にマタハラで嫌な思いをしたり、あるいは過酷な労働の結果、流産してしまっても、現状では法律を根拠に救済することは難しい。
"あるとき、入社2年目の社員がカウンセリングにやってきました。仕事が忙しく、ストレスをためこんで心身の調子を崩していると言うのです。よくよく話を聴くと、仕事をひとりで抱え込んでいる状態でした。上司はサポートしてくれないのかと尋ねると、「上司にはあんまり相談していないです」との答え。なぜなのか理由を聴いてみたところ、「いつも忙しそうなので、いつ声をかけたらいいのかわからないんです。それに、以前相談しに行ったときに『こんなこと聞くな』と怒られてしまって…。だから、相談しずらいんです」とのことでした。
こういったケースは、決して珍しいことではありません。そもそも、彼らの指導をする管理職がプレイングマネージャー化しており、きめ細かく指導する余裕がないことが多く、それが前述のケースの一因になっているからです。中には、「僕は部下の面倒を見ません。そんな余裕は時間的にも精神的にもありません」ときっぱり言い放つ方もいるほどです。それほどまでに、上司自らが疲れているのです。だから、部下が相談してきてもいい加減に対応してしまったり、自分で考えろと突き放したりしてしまうわけです。
ですから会社としては、若手をしっかり育てるためにも、管理職のケアをしっかりすることが大切です。仕事を抱え込まないこと、仕事を効率的に進めるコツをつかんでもらうこと、オンとオフをしっかり切り替えて好きなことを楽しむ時間を確保すること、自らも積極的に誰かに相談すること…。メンタルを健康に保ち、心に余裕を持つためには、こうした自分マネジメントの重要性を彼らに認識してもらい、実践してもらうことが欠かせません。
"中公新書「韓国の軍隊」という本を読んだが、これが実に面白かった。
ご存知の通り韓国の軍隊は徴兵制を敷いているが、このことにより、韓国の成人男性は、様々な体験をしていて、
様々なリテラシーを身に付けている。
例えば、いろいろな設営作業に従事するので、土木関係者でなくても土木リテラシーが身に付くし、
「対民支援」ということで、過疎地の農作業支援に従事するため、
ソウル生まれのソウル育ちの都会っ子でも、農作業リテラシーが身に付いてしまう。
※韓国軍が、一見軍事とは縁のない過疎地の農作業支援を行うのは、
「過疎化が進行してしまって、限界集落・無人化してしまうと、そこが即ち北朝鮮の工作基地になってしまうため、
国防的には最低限の農村集落居住を維持させたい」という国家の意思が働いているようである。
しかし、韓国徴兵制の最大のメリットは、「権力者リテラシーを、ほぼ全員に身に付けさせられる」という、巧妙な仕組みにあった。
韓国の徴兵期間は24ヶ月間。
最初は二等兵で入営するが、早くて8ヶ月程度経ると一等兵に昇進し、更に早くて6ヶ月程度経ると上等兵に昇進し、
更に早くて5ヶ月程度経ると兵長に昇進するらしい。
つまり、早くて19ヶ月程度経ると、兵長に昇進する。
逆に、よほど「素行が悪い」「体力的に劣っている」ということがなければ、大体の男性は、除隊までの24ヶ月の間の最後の方で、
兵長にまで昇進するらしい。
通常、兵長は10人程度の下等兵を束ねることになる。
つまり、「10人程度の組織のリーダー」を、徴兵期間の最後の数ヶ月間、体験することになる。
こういう仕組みが成立する前提としては、
「徴兵入営のタイミングが、月によって「平準化」されている、というカラクリ」が前提となる。
例えば第99兵団で、2013年4月入営の徴兵兵が1人、
5月入営の徴兵兵が1人、6つき入営の徴兵兵が1人・・・と、
常に毎月1人入営のペースを維持していれば、
「2011年6月入営、2013年5月除隊の兵士」から見たら、
「2013年5月時点では、自分の周囲は23人の後輩兵」ということになる。
「入営時期を平準化させ、コンスタントに後輩兵が誕生する仕組み」を作っておくことで、
「徴兵期間の最後の時期に、下等兵を指揮するリーダー体験を味わうことができる」という仕組み。
そして、徴兵体験者が異口同音に口にするのは、
「徴兵当初はキツかったが、除隊直前の兵長体験が非常に心地よかった」という体験。
「兵長を体験したことで、権力の魅力がわかった、除隊後一般社会に出ても、権力者を目指したい」という男性が、結構多いらしい。
つまり、韓国の徴兵制度は、最後に兵長を経験させることで、
「リーダー経験、権力者経験を、等しく成人男性に積ませることで、
市民の上昇志向、権力志向を植え付け、「肉食系韓国市民」を多数育成し、
よって韓国社会を権力志向社会にする」という「権力経験装置」の役割を果たしている、ということになる。
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(ume75から)
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”中公新書「韓国の軍隊」という本を読んだが、これが実に面白かった。
ご存知の通り韓国の軍隊は徴兵制を敷いているが、このことにより、韓国の成人男性は、様々な体験をしていて、
様々なリテラシーを身に付けている。
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